デイサービス等の通所施設を除き、夜勤のある入居施設では、2交代から4交代にわたるシフト制を用いています。介護職の夜勤は原則として仮眠が認められないため、夜勤明けは休みを取れるうえ、基本給とは別に、夜勤手当が付くというメリットがあります。子育てなど家庭の事情で夜勤ができない場合を除くと、夜勤という働き方もありでしょう。
慢性的な人手不足が続く介護現場では、日勤と夜勤だけの2交代制という働き方が多いと言えるでしょう。2交代制では、1回当たりの勤務時間が長く、疲労も溜まりやすいですが、その分休みも長く取れます。まとまった時間の休みが欲しい人には、2交代制が向いているでしょう。2交代制勤務なら、有給休暇を繋げて休日を増やすことも難しくありません。
介護職のスタッフ数を確保できている職場では、日勤と夜勤に早番が加わる3交代制や、日勤と夜勤に早番と遅番が追加される4交代制の勤務も可能ですが、1回当たりの勤務時間が短い分、毎月の夜勤の回数も増えます。1回の肉体的負担が小さいとしても、不規則な勤務が続くことにより、体調を壊すリスクもあります。
どのシフト制にしても、夜勤に対応した体調管理が欠かせません。夜勤明けは太陽光を避け、帰宅した際に軽く仮眠できる習慣を付けることが大切です。夜勤明けに太陽光を浴びると、眠気が消えて帰宅しても眠れなくなり、疲れた体を休められないからです。それでも、昼には一旦起きて食事をとることも重要です。可能な限り生活のリズムを壊さないことが、健康を保つ秘訣だと言えるでしょう。